魔女と傭兵は「小説家になろう」の中で短いタイトルながらインパクトのあるキャラクターと王道の世界観で超絶賛面白いと人気のバトルファンタジーストーリーです。
沈黙の魔女と恐れられたシアーシャと、冷静沈着ながらシアーシャにはちょっと弱い双刃の剣を振り回すジグを主人公として、成長の旅が描かれています。

魔女と傭兵にはデビュー前から注目していて面白いと思っていました。アニメ化も絶対してほしい!!
- 魔女と傭兵の面白いポイント
- 序盤の登場人物
- ストーリーと世界観
- 最新刊まで読んでみた感想
魔女と傭兵のここが面白い!主人公の冷酷な魔女と冷静な傭兵

魔女と傭兵はそのタイトルのとおり、土系の魔術を得意とする魔女であるシアーシャと、魔力が魔術として出力される際に発する匂いを嗅ぎ取ることができる傭兵のジグを主人公とした物語。
ふたりが出会った大陸では魔術はごく一部の魔女しか使えない特殊なものであったために、シアーシャは一方的に恐れられ、討伐の対象となってきました。
沈黙の魔女と呼ばれていたシアーシャを討伐するために編制されていた部隊に傭兵であるジグ=クレインがいました。

シアーシャは200歳以上生きている魔女で、土や地面を自在に操る魔術を得意としている。ジグに対しては心を許している反面、ジグ以外の人物にはびっくりするくらい冷酷な一面を見せる。心を許し過ぎてしまい、ジグが”男”であることも忘れて、上半身裸でジグに身体を拭いてもらうこともあるくらい。(もう夫婦かよって思います。)
討伐部隊はシアーシャによって全滅させられ、最後のひとりとなったジグ。
お互いが疲弊しきった状態で交わされた言葉によって、ふたりの間に縁ができ、行動を共にするようになります。
ふたりの共通点は、命が軽いものと感じていたこと。
シアーシャは自ら殺意を持って殺したことはなく、自分が殺されそうだったから殺した。
ジグは傭兵としての仕事であったため、殺意はなく自分が生きるために殺した。

根っからの傭兵、傭兵や冒険者の中でもめったに使う人がいない双刃剣の使い手であるため、正直言ってめっちゃ目立つ。傭兵としての腕は確かで、常に冷静沈着で周囲を俯瞰して見ることができ、戦況判断が的確。単独でもかなりの強さを誇るが、シアーシャの雇われ傭兵であるため、シアーシャから一歩引いてでしゃばらない粋なお兄さん。
ジグはさっぱりとした性格ですが、シアーシャの隠れた奔放な性格が出てくるにつれて優しい一面を見せてくれるようになるのがとても尊いです。
ジグがなぜ報酬にそこまで執着しているのか?お金の使い道は?現時点では明かされていませんが、今後の楽しみのひとつです。
魔女と傭兵のここが面白い!舞台となる世界は異大陸

物語の始まりは魔力という概念がない大陸から始まるため、魔力を行使することができるシアーシャは異端者扱いされていました。
ジグを傭兵として雇い、シアーシャの護衛とサポートをしながら、シアーシャが安心して生きることができる場所を求めて異大陸に渡ることになります。
引用:魔女と傭兵
造船技術の発達から他の大陸へ渡ること自体は可能になったものの、異大陸の情報はほぼなしの状態。
先遣隊が何隻かすでに行っているものの、連絡がとれていないとのこと…それってつまり、普通に考えたら異大陸でトラブルに遭ったと思いますよね。
引用:魔女と傭兵
シアーシャとジグは、それでも自分たちが気兼ねなく生きることができる土地を探すために、異大陸を探索する部隊が乗る船に同行することになります。
船に揺られること20日が過ぎ…ついに異大陸に到着…!
ここまでバトルらしいバトルは起こっていません。
引用:魔女と傭兵
シアーシャとジグが上陸してからというもの、違和感がたくさん。
先遣隊の人影も、先遣隊が乗ってきたであろう船も見当たらない。
ジグが異変を察知したときには、もうすでに遅かった…!
乗ってきた船は海の魔獣に襲われ、乗員もろとも沈没…。
引用:魔女と傭兵
このときのシアーシャとジグの態度があっさり過ぎて笑いました。
自分たちが乗ってきた船が魔獣に襲われまさに今沈没しかけているのに、20日間とはいえ一緒に船旅をしてきた人たちがまだ乗っているのに…。
(でも、このへんのふたりの感情については1巻での”自分たちの命は驚くほど軽い”という意識があったからこそ、自分たちの命を守っていくことに重点を置いているからだと思います。)
引用:魔女と傭兵
むしろ、船が沈没したからこそ、「前に進むしかない」「自分たちは引き返すことはできない」ということを再確認することができて、いろいろ吹っ切れたのかもしれません。
魔女と傭兵のここが面白い!かっこいい可愛い登場人物

最初にいた大陸では、魔術を扱える者は異端者扱いされ迫害されていましたが、新たに降り立った異大陸では魔獣が跋扈する中で生活している…つまり、魔術を日常にあるものとして様々な用途で活用していないと生活すらままならないはず。
そして、その魔術の活用は生活だけでなく、魔獣退治の攻撃手段として、そして…対人への攻撃手段としても想定できます。
ジグはそのことに気づき、気を引き締めて大陸の探索に進むことになります。
引用:魔女と傭兵
そして、異大陸での出会いでは、冒険者と多く出会うことになり、かっこいい冒険者や可愛い冒険者とたくさん登場します。
まずは、そのうちのひとり、アラン=クローズ。
彼は森の中で魔獣の討伐依頼をこなしていたところ、ジグに助けられたパーティのリーダーで、これから冒険者であるシアーシャとたびたびかかわっていくことになります。
引用:魔女と傭兵
さらに、鼻から上が布で覆われている実力のある冒険者にも目をつけられることになり、シアーシャとジグはその強さから目立つんですよね~。
(目が隠れているとニーアオートマタを思い出しますね!えっ、私だけですか?)
引用:魔女と傭兵
このほか、異大陸の町では大きな勢力争いがあり、3大勢力のひとつ、ジィンスゥ・ヤというマフィアの幹部イサナ・ゲイホーンに命を狙われることにもなります。
もちろん、ジグはこれに応戦し、決死のバトルを繰り広げます。
引用:魔女と傭兵
白雷姫と呼ばれるイサナ・ゲイホーンとのバトルの様子はこちらの記事で読めます。
イサナが初登場から好戦的過ぎるのにジグが経験で勝ることに震えた件
魔女と傭兵のここが面白い!シアーシャのキャラクター

魔女と傭兵を読んでほしい面白いと思う魅力はなんといってもシアーシャのキャラクターです。
シアーシャは200年以上生きている魔女ですが、その知識は魔術に偏っており、人里離れて暮らしていたこともあって世間の常識には疎い。
シアーシャとジグは”安心して生きることができる場所”そして”知らないことを知る”という旅の目的のためにシアーシャはいろんなことに興味を持ち始めます。
引用:魔女と傭兵
最初の大陸ではよほど質素な食生活をしていたのか、異大陸の町で食べる食事はどれも感動的な美味しさのようで、特にパフェ的なものを前にしたシアーシャの喜びっぷりはめちゃくちゃ可愛いです。
(殺伐とした世界観の中でけっこうスイーツとかあるもんだな~と思いましたが、魔術が活発なので人類はそれほど命の危険を感じていないのかもしれませんね。)
引用:魔女と傭兵
シアーシャは基本的に口下手でコミュニケーションが苦手なので、ジグという保護者的ポジションの人が近くにいないと挙動不審になり慌てふためくのも可愛いポイント。
200年以上生きていても、コミュ障なところが親近感湧きます。
引用:魔女と傭兵
シアーシャはジグとの関係がより深いものになっていきます。
女性と男性ということもあまり深く考えていないようで、シアーシャの恋愛模様も今後気になるところ。
というか、ジグとの距離感がすでに夫婦なんですよねw
魔女と傭兵が面白い!まとめ

魔女と傭兵が面白いのでぜひとも読んでほしい作品です。
小説からスタートし、2024年からコミックの連載がスタート、電子書籍でも読めるようになったのでオープンワールドのような世界観と夫婦のようなシアーシャとジグの絶妙な距離感のやり取りを見たい人は必読の作品です。
私が魔女と傭兵を面白いと思ったポイントをまとめておきます。
- ワクワクするような世界観とバトルシーン
- シアーシャとジグの夫婦のようなやりとり
- シアーシャのキャラが可愛い
- 個性ありすぎる登場人物
日本刀で抜刀術のイサナ、面倒見よさそうなアランなど
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