ダンジョン飯の中心人物といっても過言ではないファリンですが、登場回数としては決して多くはありません。
ライオスの妹でありマルシルの親友、シュローの求婚相手でありストーリー冒頭からレッドドラゴンに食べられてしまうという設定盛り盛りなファリンについて、ネタバレ解説します。

ダンジョン飯のダブルヒロインのひとりであるファリンについて、詳しく知りたいという人は最後まで読むと完全にネタバレになります。
この記事は下に行くにつれてファリンのネタバレを含みます。
- ファリンのプロフィール
- ファリンの食べられ~蘇生まで
- ファリンの蘇生からの再度氷漬け
- ファリンの氷漬け解凍からのプロポーズ
ダンジョン飯ファリンのネタバレ解説【ファリンのプロフィール】

ファリンはダンジョン飯のストーリーの中心といって間違いない存在で、カンタンにプロフィールを紹介すると、主人公であるライオスの妹、防御系と回復系の魔術が得意でライオスパーティーのサポート役です。
この記事では、ファリンのネタバレ解説をします。時系列順に解説していくので、「あっ、この先はネタバレしないでほしい」というタイミングがあれば別の記事をお楽しみください。
ファリンはダンジョン飯1巻の最初に登場するレッドドラゴンに食べられてしまいます。
身を挺してライオスたちを魔術で迷宮から脱出させ、逃がしてもらったライオスたちはファリンを救うため、再度迷宮に入ることになります。
マンガを読んでいる人、アニメを観ている人、この時点ではファリンはレッドドラゴンに食べられただけなので印象が薄いという人も多いはず。
ファリンのプロフィール
本名:ファリン・トーデン
人種:トールマン
出身:北方大陸
年齢:23歳
身長:170cm前後
家族構成:父・母・兄(ライオス)
実は、大きな声では言えませんがファリンはダンジョン飯登場キャラクターの中でもトップクラスの巨乳であり、隠れ男性ファンが多くいます。
そして、ダンジョン飯のアニメ版神回と呼び声の高い第12話では、なんとファリンとマルシルの入浴シーンが描かれています。
この記事を読んでくれているということは、ファリンのファンであるはず、いや、ファンでなくても絶対観るべき珠玉のアニメシーンです。
ちなみに、マンガ版では数コマしかないにも関わらず吹き出しに隠れてしまってファリンとマルシルの体がほとんど見えません。
アニメには吹き出しがありませんし、マルシルがお風呂で立ち上がるシーンもあります…どういう意味かわかりますよね?
初月無料で一気見できるので、絶対観てください。
ダンジョン飯ファリンのネタバレ解説【食べられ~蘇生まで】

さきほども触れましたが、ファリンはダンジョン飯1巻の最初でレッドドラゴンに食べられてしまいます。
迷宮の外に戻ったライオスたち(この時点でシュローとナマリがパーティーから離脱し、マルシルとチルチャックの3人になります。)は、レッドドラゴンの胃袋に入ってしまったファリンが消化されてしまう前に救出するため、再度迷宮に入ります。
引用:ダンジョン飯1巻
とはいえ、迷宮内を探索するには装備も食料品も足りず、どうしようか考えあぐねた結果、ライオスが出した結論は「迷宮内での食事は、魔物を調理して食べればいいじゃないか!」というびっくりな展開に!これがダンジョン飯のストーリーです。
紆余曲折あり、どうにかこうにかレッドドラゴンがいる階層までたどり着くライオスたち。
レッドドラゴンをチルチャックとセンシの誘い込み、マルシルの魔術で足止めし、ライオスの自らの脚を犠牲にし、ついにレッドドラゴンへの急所(喉の逆鱗)で仕留めます。
さぁ、レッドドラゴンの胃腸の中にはマルシルがいるのか…?
ライオスが見つけたのは、頭蓋骨…、そう、ファリンは消化されて骨格だけになってしまっていました。
諦めずに、迷宮の力を借りて魔術に一縷の望みを託し、マルシルの魔術で蘇生することに。
引用:ダンジョン飯
左下のワーグ(魔狼)の骨は、ライオスがパズル感覚で(本人はファリンの骨とちゃんと区別するためと言い張っている)で組み立てたもの。
骨だけになってしまったファリンをマルシルは迷宮の力を借りて蘇生を試みます。
引用:ダンジョン飯
ダンジョン飯では、迷宮内では死ぬことがなく、体は死んでしまっても魂が迷宮に捕らわれているので蘇生魔術で復活することができます。
でも、蘇生には一定のルールと言うか法則があり、体のパーツが全て揃っていることが最低条件となっていて、骨だけになってしまったファリンの蘇生はとても難しいものでした。
マルシルが自身の知識とスキルを総動員して、レッドドラゴンの血肉でファリンの体を補い、蘇生魔術で復活させることに成功します。
ここで、寿命が長いマルシルの研究対象が古代魔術であることが明かされます。
引用:ダンジョン飯
レッドドラゴンの血にまみれた状態ですが、ファリンは無事に復活!
しかし、迷宮の力を借りて復活させたときに、狂乱の魔術師シスルの使い魔であったレッドドラゴンを血肉を使ったこと、蘇生術を強化するためのファリンを迷宮の一部として魔術を使って描き替えたことによって、このあとファリンは正気を失う事態に陥ってしまいます。
ダンジョン飯ファリンのネタバレ解説【復活そしてシスルに】

ライオス、マルシル、チルチャック、そしてセンシが頑張ったおかげで、無事にファリンは復活することができました。
ここから狂乱の魔術師が登場し、物語の核心へとネタバレが進みます。
入浴シーンでマンガの読者とアニメの視聴者が喜んだのもつかの間、ファリンは一睡もしないうちに狂乱の魔術師シスルに呼び出され、レッドドラゴンの魂と融合してしまっているファリンは抵抗できずにふらふらとシスルのもとへ行ってしまいます。
引用:ダンジョン飯
姿かたちがレッドドラゴンとは似ても似つかないファリンに対して、シスルは「おい、竜」と呼んでいたので、シスルにとってはファリンの魂はレッドドラゴンにしか見えていなかったのかもしれませんね。
シスルによって、ファリンは新しい姿を与えられ、キメラファリンと化してしまいます。
ファリンがいなくなったことに気づいたライオスたちでしたが、すでにファリンはキメラ化し、どこかへ去った後でした。
このへんの話は、こちらの記事で詳しく解説しています。
ファリンがキメラ化して復活!半身ドラゴンで服を破いて上半身が露わに…
シスルの完全な支配下に入ってしまったファリンは、シスルの命令を聞き、シュロー・カブルーたちと合流したライオスたちを強襲します。
キメラ化したファリンを見て思わず「すごくかっこいい……」と思ったのはライオスだけで、他の面々は恐怖しかありませんでした。
引用:ダンジョン飯
いや、確かにかっこいいけども…!
カブルーがヒト型が残っているファリンの急所をナイフでぶっ刺すもファリンの生物としての重要器官はキメラ側にあるのか、ファリンは絶命せずにひとしきり暴れた後に一瞬で場を去ります。
場に残され、生き残ったライオスたちは蘇生術を駆使するもかなりの大ダメージ。
ダンジョン飯ファリンのネタバレ解説【ライオスに絞め殺される】

ライオスたちに深手を負わせたあと、ファリンはシスルと一緒に過ごします。
ライオスたちのファリンを救うという目的は変わっておらず、手段のひとつとして翼獅子の力を解放することになり、シスルが持つ翼獅子の半身が封印されている本を確保するため、シスルの家で待ち伏せをします。
キメラファリンの巨体はシスルの家に入ることはできませんので、シスルに外で待つように指示を受けます。
でも…ファリンってジッとしてられないんですよね、なんせ、巨体を維持するためには完全にエネルギー不足で食事が足りていません。
引用:ダンジョン飯
なにか食べるものはないか…?とファリンが探し始める、とそこにライオスたちがファリンに食べさせようと作った大量のカレーが!
空腹でものすごい腹の音を出してるファリンが我慢できるはずもなく、カレーをスプーンにすくってくちへ運ぶと…この表情です。
リンゴほっぺが可愛いし、キメラファリンになってから会話ができないので表情でいろんなことを表現してくれるのがまた可愛い。
引用:ダンジョン飯
ちなみにこのカレー、次のような材料でできています。
- オークの集落でもらった香辛料
- マイヅルに譲り受けた香辛料
- 黄金郷でもらった香辛料
- シスルの家にあった香辛料
- 迷宮で獲れた食材(野菜・ニンニク・きのこなど)
- チェンジリングで米に変化させた元別の穀物
まさに、ライオスたちの旅の集大成といってもいいくらいの材料ですよね!
大皿のカレーを夢中で食べていると、そりゃあ喉も乾きますよね。
ライオスたちはファリンが喉をつまらせないように、ビールのような飲み物も用意しています。
この飲み物、私が調べた感じだと何かまでは調べられませんでした。
知ってる人がいたら教えてくださ~い。
引用:ダンジョン飯
満腹になったファリンはすぐにウトウトし始めます。
近くの茂みで様子を見るライオスたち…。
キメラの巨体で器用に横になるファリン、寝入ったことを確認し、ライオスは忍び足で近寄ります。
シスルが持つ翼獅子の本の封印をとくため、ファリンがシスルの近くにいると驚異になるので、無力化するためにライオスは自分の妹を窒息死させる選択をします。
これ、マジで心がギュッとなります。きっと、九井諒子先生も描くの辛かったと思います。
引用:ダンジョン飯
ライオスは覚悟を決めていましたが、傍で見ているマルシルはとても見ていられなくなる、チルチャックも目をそらしてしまいます。
抵抗するファリンに爪で引っ掻かれライオスが血だらけになるも、そこは戦士職なのでファリンが窒息死するまで手は放しませんでした。
ファリンが窒息死したまま、ストーリーは一気に佳境へと進みます。
死体のままだと腐敗が進むので、迷宮の主となったマルシルによってファリンは氷漬けになります。
ダンジョン飯ファリンのネタバレ解説【迷宮解放その後】

ファリンをキメラの姿にした張本人であるシスルが悪魔に欲望を食べられてしまったので生きる屍になってしまいました。
シスルがいないとファリンとレッドドラゴンの分離は困難を極め、でもライオスたちは諦めていません。
ファリンの核心ネタバレですので、それでもいいという人だけ読んでください。
迷宮が解放され、悪魔がいなくなった後、ライオスが悪魔を倒すことを条件にその場にいた全員に約束させたこと、それはファリンのレッドドラゴンの部分をみんなで食べるということ。
なんか、住人もカブルーやカナリア隊もなかばもう諦めていて、ライオスの思惑どおり全員で食べることに。
わいわいとみんなで思い思いの調理方法でレッドドラゴンの肉で料理を作り、ライオスたちももちろん食べます。
とはいえ、現実主義なチルチャックは抵抗があるようで、マルシルがファリンを食べているかのようなセリフを言ったときにすぐさま「やめろ」と声をあげています。
引用:ダンジョン飯
ほぼほぼみんなで食べ終わったのに、なんだかライオスはずっと浮かない顔をしています。
ライオスが欲望を消化することができる魔物となり、悪魔の食欲を食べたとき、悪魔は最後の力を振り絞ってライオスのことを呪ったことをマルシルたちに打ち明けます。
「私はお前を呪うぞ。お前の今一番の願いは決して叶わぬものとなるだろう」と、翼獅子。
つまり、ライオスは「ファリンの蘇生を望んでいた」と思っているので、ファリンの蘇生は叶わないんじゃないか、と不安に思っているんですよね。
このあたりの話はこちらの記事で書いています。
悪食王ライオスと言われる理由は?呪いってこれか…のセリフが感慨深い
タンス夫妻に「それで、蘇生を試すのか試さないのか」と背中を押され、蘇生を試みることに。
引用:ダンジョン飯
タンス夫妻だけでなく、魔術に長けた人員が多いカナリア隊も手伝ってくれるので体制としては万全、しかし、パッタドルが言うように体が回復しても魂が戻らないと意味がないので、特に関係が深いライオスとマルシルはファリンの意識が戻るようにメンタル面から働きかけることに。
ファリンの心の風景が描かれ、キメラの下半身が皿に盛られ、ファリンが食べています。
これは、ダンジョン飯のテーマのひとつである「食べることは生きること」を言葉ではなくファリンの行動で表現されているのだと思います。
食べることで、食べたものが栄養となり体の隅々まで行きわたる。
食堂を通って胃袋に小腸から大腸へ
引用:ダンジョン飯14巻
体の隅々まで使って消化して
隅々まで行き渡らせて
あなたを形作るの
食べ終わる頃、翼獅子がファリンの前に現れ、「どう考えてもそちらのほうが辛く残酷な道だと思うのだが」と独り言のように言いますが、生きる理由がある、生きる気持ちがあるファリンが選んだ道なので、辛いことがあったとしても生きる道を選びます。
心象風景の中で小さいレッドドラゴンが描かれているのですが、ファリンは当然のように小さなレッドドラゴンを連れて歩くようにしているので、このことが復活後のファリンの体に現れているんだと思いました。
引用:ダンジョン飯
無事に生き返ったファリンは、レッドドラゴンの体の部分が膝上の部分に残ってしまっていて、皮膚の一部が羽毛に覆われたようになっていました。
ライオスとマルシルは申し訳なさそうに「ごめんね、できるだけ食べたんだけど」
ファリンは無意識下で小さなレッドドラゴンを連れてきたことのきっと気づいているんでしょうね。
驚きはしても、拒否せずレッドドラゴンを受け入れます。
ライオスが黄金郷の王になったあと、ファリンに片思い(かどうかはわからないけども)していたシュローはちゃんとファリンにプロポーズをします。
ファリンは恋愛に疎いところがあるのですが、さすがにここまでストレートに言われたらちゃんと応えるしかないですよね。
引用:ダンジョン飯冒険者バイブル
シュローはファリンに故郷である東方群島に一緒にきてくれるよう求婚しますが、ファリンは「興味があって行ってみたいとずっと思ってた」と、ここだけ聞くと、おぉっ?!と思うのですが、「エルフの銀の都やドワーフの地下街を見てみたい」…んんっ?「その後は必ずメリニ(黄金郷のこと)に帰りたいの」あぁ~、フラれた…。
ダンジョン飯ファリンのネタバレ解説まとめ

ダンジョン飯の中で男性ファンも多いファリン、おっとりした性格なのに大胆な部分があったり、やっぱりライオスの妹でちょっと変わってるところがあったり、マルシルとのダブルヒロインの入浴シーンで読者と視聴者を喜ばせてくれたりと、唯一無二の存在感を放っています。
ダンジョン飯でのファリンのネタバレを時系列でまとめると下のような流れです。
- ファリンがレッドドラゴンに食べられる
- レッドドラゴンを倒したライオスたちが骨格並べる
- マルシルが古代魔術と迷宮の力を借りてファリンを蘇生
- シスルがレッドドラゴン(=ファリン)を呼び出しキメラ化
- キメラ化したファリンがライオスたちを襲う
- シスルの家でキメラファリンが絞め殺される
- キメラファリンは氷漬けのまま
- 悪魔が倒され氷漬けのまま地上へ
- ミスルンの転移術でカットされみんなで食べる
- 残った部分で蘇生術を行いファリン復活
ファリン本人としては、レッドドラゴンに食べられてから意識はなく、マルシルに蘇生させてもらってすぐにシスルの支配下にはいり、そのあとは氷漬けになってしまっていたので、ストーリーの大半は活動がない状態でした。
マルシルの回想では若いころのファリンが登場してくれていたので嬉しかったですね。
九井諒子先生のデイドリームアワーではファリンの描き下ろしエピソードも描かれているので必見です。
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