ダンジョン飯のリシオンはカナリア隊に配属されたひとりの囚人として登場します。
その中性的な容姿から「男なの?女なの?」と疑問に感じた人もいるかと思いますが、リシオンは露出壁があるもののれっきとした男性です。
ダンジョン飯でミスルン隊長に次いでイケメン(当ブログ調べ)のリシオンについて迫っていきます。
この記事には致命的なネタバレは含まれていません。
ダンジョン飯リシオンのプロフィール
リシオンはカナリア隊に所属する囚人で、罪状は「古代魔術による人体の改変および殺人・傷害による終身刑」です。
リシオンが何をしたのかというと、リシオンは生まれながらに自分の身体に違和感を覚えており、(現代で言うLGBTSのようなもの?)自分探しをしていました。
そこで見つけたのが「人工獣人」、これは獣の魂と人を結合させ亜人を作る古代の魔術で、古代では兵隊として徴用されていました。
リシオンは執念で人工獣人を作ることができる術師を探し出し、晴れて獣人の身体を手に入れることができました。
リシオンのプロフィール
本名:リシオン
人種:エルフ(獣人)
出身:南中央大陸
年齢:126歳
身長:170cm前後
家族構成:母のみ
ちなみに、カナリア隊にはちゃんと隊服が支給されていますが、リシオンが着ていないのはただの露出壁です。
リシオンの身体の隅々に獣の魂を身体に留めておく魔術の刻印が刻まれています。
ダンジョン飯リシオンは獣人に憧れたエルフ
カナリア隊のメンバーは、看守ひとりに対して囚人がふたりというセットで、看守としてミスルン隊長とパッタドル副隊長が配属されている。
リシオンはパッタドルを看守とする囚人で、罪状は「古代魔術に人体の改変」が主たるもの。
というのも、リシオンは物心ついた頃から自分自身の姿を醜いと思っており、自らの身体を粗末に扱い、誰かに殴られたりすることも気にしていませんでした。
引用:ワールドガイド冒険者バイブル
しかし、エルフは寿命が長く、リシオン自身も自死を選ぶことなく「自分に何が足りないか」を探し続け、古代の文献から「人工獣人」のことを知ります。
「これだ…俺が求めていたのは…」
リシオンは執念で人工獣人を作る術師を探し出し、今の半獣人の肉体を手に入れます。
そして、この人工獣人はもともと古代の兵隊として徴用されていたくらい戦闘能力が高いので、リシオンは闘技場でその真価を発揮させていました。
引用:ワールドガイド冒険者バイブル
でも、リシオン自身は戦闘が好きなわけでは決してないんですよね。だって、リシオンは究極のナルシスト。
醜いと思っていた昔の身体ではなく、リシオンが心から望んだ獣人の身体、それをみんなに見せたいだけ…獣人の姿になるきっかけとなる闘技場が一番適していただけなんですねw
ダンジョン飯リシオンはフレキと仲良し
そんなリシオンですが、基本的に誰にも心を開いていません。
自分大好き、自分の姿を認めないこの世界は大嫌い。
リシオンはこの世界に絶望しているのですが、カナリア隊パッタドル担当の囚人であるフレキも同じようなことを思っています。
そういう共通点があるから、リシオンはフレキに対してだけは少しばかり心を開いています。
引用:ワールドガイド冒険者バイブル
リシオンは人工獣人という半身を手に入れたことで自分のぽっかり空いた部分を埋め、フレキにも陰となる部分があり、現実から逃避するクセがあります。
フレキは召喚術の使い手で、カラスのような使い魔を使役し、感覚を共有することができます。
幻覚作用のあるキノコを食べて、使い魔に五感を乗せることで、フレキ曰く「”本当”の世界が視える」らしく、世界は何もかもが煌めいて鮮明で泣きたくなるほど美しいそう…。
きっと、人の目を通してみるといろんな雑念が入ってしまって”本来は綺麗なはずのものなのに穢れて見える”という比喩があるのかもしれませんね。
引用:ワールドガイド冒険者バイブル
リシオンもこの世界のことは良く思っていないので、このへんはフレキと気が合うので仲良しになれたんでしょうね。
「お前と話してる時は割とマシなんだ」というセリフ、唯一の心の拠り所だとリシオン自身も気づいているんですね。
それは、見た目の美醜ではなく、心のつながり。リシオンにずっと足りなかったものは、人工獣人の魂ではなく、心のつながりだったのかもしれません。
ダンジョン飯リシオンとイヅツミの違い
さて、人工獣人といえば、ダンジョン飯ではリシオンのほかにもうひとりいましたよね?
そう、半分猫の姿が混じったイヅツミです。
本編ではリシオンとイヅツミは敵同士だったので、お互いの姿を認知しながらも会話することはほとんどありませんでした。
ダンジョン飯のワールドガイド冒険者バイブルの限定描き下ろしマンガではリシオンとイヅツミの獣人に関するエピソードが掲載されています。
引用:ワールドガイド冒険者バイブル
イヅツミが気になったのはリシオンの姿で、イヅツミは普段から半人半獣の姿をしているのに対して、リシオンは普段はエルフの外見、自分の意志で獣人化することができます。
リシオン曰く、イヅツミは「猫の魂がイヅツミを抑え込もうとしていないだけで、ほかの動物だったら抑え込まれるのはお前だろ」ということらしいです。
つまり、イヅツミは獣側の魂のほうが大半を占めているので本来であれば猫の魂にイヅツミの魂が抑え込まれていてもおかしくなかった、ということらしいです。
引用:ワールドガイド冒険者バイブル
いや、そりゃ衝撃の事実ですよね。
けど、イヅツミが深く考えない性格でよかった…。
ダンジョン飯リシオンが獣人ワナビと言い放った理由
こちらは、ダンジョン飯11巻の巻末に収録されている「モンスターよもやま話」のひとつ。
意思のある狼男なんて、魔物好きのライオスがほっとくはずがありませんよねw
ネットをざわつかせた「獣人ワナビ」のやりとりと意味について解説します。
魔物好きのライオスは、昔は狼男に憧れの心を持っていて、なりたいとすら思っていたほど。
このへんではリシオンと気が合うのですが、だんだんと不穏な空気になっていきます…。
引用:ダンジョン飯11巻
ライオスはめっちゃ細かい性格なので、リシオンの狼がどの種類なのか?習性は?食性は?そんなことを知りたがります。
狼男になりたくて自分のものにしたリシオンと、ただただ魔物のことを知りたいライオスとでは、完全に視点も違うしお互いの理解が全然歩み寄らない…。
これ、読んでてハラハラします。最終的にリシオンをキレさせるやつだ…!
引用:ダンジョン飯11巻
あ~、やっぱり、怒らせた…。
魔物のことをもっと深く掘り下げて知りたいライオスに対して、獣人のかっこいい姿になりたかったでけのリシオン、意見の食い違いにより一触即発の雰囲気に…!
このときに、リシオンがライオスに「獣人ワナビが」と言い放ちます。
引用:ダンジョン飯11巻
獣人ワナビの意味は「獣人になりたがっていて憧れている人に対するスラング(品のない言葉」です。
ダンジョン飯では九井諒子先生が人を傷つけるような表現を嫌うのであまりそういう表現は出てきませんが、「獣人ワナビ」は精いっぱいのスラングだと私は思っています。
リシオンはワナビ=want to be なりたい人、それに獣人をくっつけて、「獣人になりたくてもなれない野郎が!」とライオスに皮肉を言ってるんですよね。
ダンジョン飯リシオンのバトル
最後に、リシオンのバトルについて触れておきたいと思います。
リシオンは半獣人、獣人は古代松術で兵隊に徴用されるほど戦闘力に長けた人種。
リシオンは戦闘になると、獣人化して姿もすっかり人型の狼に変わります。
引用:ダンジョン飯11巻
このときは、マルシルを救いに行こうとするライオスたち、カナリア隊でマルシルを始末しようとする構図でライオスが一歩も引かないのでリシオンは力づくで止めようとします。
イヅツミがリシオンに攻撃をしかけますが、リシオンは余裕の表情でイヅツミをいなします。
(リシオンはイヅツミを傷つけたくないようで、イヅツミはケガすることなく放り投げられるだけで済みます。)
このあと、このまま魔物の軍勢と戦うことになり、リシオンは獣人化したまま巨大歩きキノコやユニコーンに対して善戦します。
しかし、隊長のミスルンが魔女の攻撃で頭を吹っ飛ばされたのを見て…。
引用:ダンジョン飯12巻
背後からユニコーンの角でぶすっと!しかし、獣人化のおかげで体がタフになっており、これくらいでは絶命しません。
リシオンは感情を荒げることがほとんどなく、冷静に淡々としゃべるキャラです。
ミスルン隊長がやられ、シスヒスが死に、フレキの使い魔もつかまり、パッタドルの防御結界も壊れる寸前…。
引用:ダンジョン飯12巻
エルフで長命とはいえ、すでに100年以上生きたリシオン、生に対してそこまで強い執着がなかったのか、カナリア隊の全滅を自覚し、自分自身の死も覚悟します。
このあとがダンジョン飯のクライマックスなので、ぜひマンガで読んでほしい!!
ダンジョン飯リシオンまとめ
ダンジョン飯のリシオンは古代魔術によってその身に狼を宿したカナリア隊の囚人です。
自分のことが大嫌いだったリシオンは自分の思いと力で獣人化という望みを叶え、囚人になったとしても後悔はありません。
リシオンが活躍するのはダンジョン飯11巻と12巻ですが、ワールドガイド冒険者バイブルでは描き下ろしマンガ、ラクガキ本デイドリームアワーではリシオンをモデルとしたお着替えやエピソードが収録されています。
特に、デイドリームアワーではダンジョン飯本編で語られなかったいろんなエピソードが収録されています。リドの水着姿や、パッタドルのVSシリーズなど読み応え十分です。
デイドリームアワーが売り切れで重版されるほど人気!九井諒子先生の描き下ろし漫画にファン大喜び
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