ミスルン隊長をかわいい!という読者が多く、実際、何も知らずに読むと確かにかわいいと思う描写がたくさんあります。
特に、カブルーに世話をされるときのミスルン隊長はとっても素直でかわいらしいです。
こんなにかわいらしいのに体術も優れていて転移術も使いこなすなんて、チート過ぎる!と思ったら、抜けてるところもあって、そこがさらにいい!
この記事を最後まで読むと、ミスルンのかわいくない一面も見ることができます。
かわいいミスルン隊長のプロフィール
迷宮を調査する部隊であるカナリア隊の隊長を務めるミスルン。
ミスルンはオッタとシスヒスの担当看守でもあり、格闘術と転移術を駆使して長距離でも近距離でも戦闘が得意。
欲望を感じない体になってしまっており、失った右目には義眼が入っているが見えてはいない。
欲望を感じないので、食欲、睡眠欲、排泄欲といったものがなく、カナリア隊のメンバーにかなりお世話になっているのだと思います。
ミスルンのプロフィール
本名:ケレンシル家のミスルン
人種:エルフ
出身:北中央大陸
年齢:185歳
身長:155cm前後
ミスルン隊長のかわいくない初登場
ミスルンの初登場シーンはぜんぜんかわいくありませんでした。
というか、影が薄く存在感がないですけど、九井諒子先生のあえての演出でしょうか?
シスヒスさんが一番目立ちますよね。
初登場では、ミスルンを隊長とした、左からオッタ、シスヒス、リシオン、フレキ、パッタドルの6人です。
ちなみに、シスヒスだけ肌が褐色ですが、ダークエルフというわけではありません。
詳しくはこちら ↓
エルフはマルシルだけじゃない?!ダークとハーフの違いも解説
引用:ダンジョン飯
ぱっと見、全員女性に見えますよね?
ダンジョン飯でのエルフは、みんな中性的な顔立ちをしてるだけでなく、ロングヘアーが多く、オッタのショートヘアがかなり珍しい感じです。
ミスルン自身も、過去ロングヘアーの時代がありました。
前回の迷宮調査でいろいろあって右目と感情の大部分を失ってからは、部下に身の回りの世話や足りない部分を(かなり)補ってもらっているようです。
ここで初めて顔が見えるのですが、右目も隠れたままだし、全然かわいくないし、むしろちょっと怖いくらい。
ほんとにこのミスルンがかわいく見える日がくるのだろうか?
引用:ダンジョン飯
「それで」のひとことで仲間全員に緊張が走り、すぐに黙るところを見ると、しっかり隊長として威厳があるようです。
島主との会話を終えて、迷宮の入口へとカブルーたちときたところですが、まだまだ威圧感たっぷりといったところ。
引用:ダンジョン飯8巻90P
でも、ここで早速、ミスルンの初回となる可愛い行動が始まります。
迷宮の深部に行こうとしているはずなのに、明らかに階段を上ろうとしているところを、シスヒスに入口だと教えられ、踵を返して戻ってきます。
このあたりで、カブルーはミスルン隊長に対して、恐れ以外の感情が芽生え始めます。(というか、「この人抜けてるところあるな」って思い始めた。)
引用:ダンジョン飯8巻96P
方向音痴で感情がわかりにくいミスルンですが、戦闘においてはめちぇくちゃ強いです。
体術もさることながら、ミスルンの魔法は石化魔法…ではなく、転移術による物質交換によって攻撃を行います。
ミスルンが触れたものをミスルンが思い描いた場所の何かと瞬時に入れ替える魔法によって、一瞬で場を制圧することができます。
引用:ダンジョン飯8巻105P
ただし、ミスルン自身の方向音痴によって、カブルーは転移術を見た瞬間から不安しか感じなくなっています。
ミスルンの転移術を考察するに、手を触れて転移させるものは部分的ではなくその物体が繋がっている全体を転移先にある空間を交換するというもの。
引用:ダンジョン飯8巻108P
誰かの腕だけを転移させたりしている描写がないので、ミスルンは攻撃するときは手近にあるものを相手の体のどこかに転移させることで腕を切断したり、行動不能にしたりしています。
しかし、この転移術が最後の最後で思いがけず役に立っているのを見たときは、何度も言いますが九井諒子先生は天才だと思いました。
ミスルン隊長のかわいくない行動力
ミスルン隊長は、執念深く迷宮攻略に対して強固な姿勢を見せます。
そして、そのための行動力と決断力がずば抜けているので、仲間は名前と指示を受けるだけで迅速に行動するあたり、何度も死線をくぐってきていることがわかります。
ミスルンにとってカブルーの洞察力と観察力は使える!と判断されたのか、困るカブルーをよそに戦闘に巻き込んでいくんですが、カブルーのこういう巻き込まれ体質はみていて本当におもしろいです。
引用:ダンジョン飯8巻119P
迷宮の上層部がめちゃくちゃになっている状態のときに、カナリア隊とカブルー・シュロー・ナマリがやってくると、巨大な歩きキノコがカナリアたちを襲い始めます。
ミスルン隊長はさすが、迷宮の主の経験者だけあって、魔物が明確な行動をもってカナリアたちを攻撃してきたことを感じ取り、「どこか近くの見える位置に狂乱の魔術師がいる!」と推測します。
そこで、カブルーの出番です。
無理やり、歩きキノコが暴れる広場の中央に行き、カブルーに怪しいやつを見つけるように指示、すると…。
引用:ダンジョン飯8巻130P
鋭い感覚ですぐに狂乱の魔術師シスルを特定すると、そこからはも~、怒涛の勢いでシスルを捕らえることに成功。
しかし、そこにキメラ化したファリンがシスルを救出するために壁を破壊して入り込み、ミスルンは一時撤退。
実は、カブルーは過去に惨劇があったウタヤの迷宮の生き残り。
ウタヤの惨状を知っているだけに、何とか穏便に迷宮の問題を片づけたいと思っているので、強硬派のカナリア隊を何とかなだめたい、介入させたくないと思って行動してます。
引用:ダンジョン飯8巻153P
シスルが下層に逃げるために開けた大穴に、ミスルンを捕まえたカブルーは一緒に落ちていきます。
もしかしたらこのとき、カブルーは死ぬ気だったのかもしれません。
迷宮内では死なずに復活することが可能とはいえ、自ら身を投げるのはそうとうな勇気がいるはず。
カブルーの漢気によって、ミスルンを封じることに成功したのか?
シリアスなシーンなのに、カブルーの右足に突き刺さっている歩きキノコが何気におもしろいぞ…!
引用:ダンジョン飯8巻155P
迷宮の下層へ落ちるふたり。
普通なら何メートルも何十メートルも落下したら生きてはいられませんよね?
でも、ふたりはどこもケガをすることなく着地することができます。
どうやったんでしょうね?
ぜひぜひ、コミックスを読んでみてください。
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ミスルン隊長がカブルーに素直でかわいい
ここまで、ミスルンにはかわいい要素よりも威圧感や戦闘力のほうが印象が強くて怖いイメージですが、深層に落ちてしまい、カブルーとふたりっきりになってしまったことで、少しずつかわいい部分が浮き彫りになってきます。
深層に落ちてしまい、どうにかして無事に着地したふたりは、付近の探索を始めます。(カブルーにとっては、方向音痴の行動力の鬼と一緒になってしまって不安しかないでしょうねw)
引用:ダンジョン飯9巻135P
ここで、ようやくミスルンとカブルーはお互いが協力していかないと仲間と合流できないし生き延びることができないので会話をし始めます。
カブルーは真面目にミスルンのことを観察し始め、自身の豊富なエルフな情報と照らし合わせていきます。
カナリア隊は看守1人に対して罪人2人で構成されています。
罪人は耳に切れ込みが入っているのですが、ミスルンの両耳が切断されているのはなぜでしょう?
また、瞳も白が多いエルフなのに、ミスルンは漆黒の瞳をしています。
引用:ダンジョン飯9巻137P
とにかく知識が豊富で物事に動じない冷静なミスルン、シェイプシフターによって偽物が作り出されたときも客観的に状況を判断するのですが…。
いや、まぁ、カブルーの記憶からミスルンが作り出されたので、その優れた観察力からミスルンそっくりの偽物が出てきたのはわかります。
引用:ダンジョン飯9巻140P
けど、カブルーの偽物が残念過ぎて…。
ミスルン隊長、こんな風にカブルーのこと見てたのねwwww
そりゃカブルーも怒ります。
こどものお絵かきレベルでしか、カブルーに興味がなかったんですね。
引用:ダンジョン飯9巻141P
ライオスたちのときのシェイプシフターもおもしろかったですが、このふたりの認識のズレはもう呆れてしまうほどですね…。
シェイプシフターが何かを食べていたことに気づき、見てみると通信妖精が半分食べられた状態で発見、すぐにミスルンが仲間たちとの通信を試みると、何とか少しの間会話に成功。
さすが、仲間たちはミスルンのことをよくわかっているので、交換条件を出してミスルンの身の回りの世話を依頼します。
「ちゃんと食べさせてくれたら」って表現、的をえていてよくわかります。
ミスルンはほとんどの感情を失っているので、食欲というものも感じないんですよね。
だから、周囲のものが食べさせるか食べるように仕向けないと休憩することも食べることも眠ることもしません。
こりゃあ、カブルー、大変な役目を引き受けることになりました。
引用:ダンジョン飯9巻144P
何とか自分を奮い立たせて食事を試みるカブルー、あれだけ魔物食を嫌がっていたのに、まわりには食料と呼べるものはなく、あるのは足にひっついていた歩きキノコだけ。
く、食うの?あれだけ嫌がってたのに、食うの?
引用:ダンジョン飯9巻149P
食べるしかないですよね!自分が食べてみてから、ミスルンにどうぞって言うあたり、カブルーって紳士ですよね。
ちょっとうさんくさいところありますけど、ちゃっかりミスルンの世話をしてしまうのはカブルーの優しさでしょうか。
とはいえ、魔物食に関しての知識がないだけに、うまく調理ができずにおいしいとは言えず…。
引用:ダンジョン飯9巻149P
カブルーに「あーん」って言われて素直に食べるミスルンがこちら。
「固い」と文句を言いながらもおとなしく食べる姿がなんだかかわいいです。
その後、迷宮探索を続けていると、ミスルンが突然の呼吸困難に!
引用:ダンジョン飯9巻155P
ミスルンは迷宮の悪魔に感情のほとんどを食べられてしまって、残されたのは復讐心だけ。
体が疲れていても「休みたい」や「眠りたい」という欲求が表に出てこないんですが、心がそうでも体は違う。
疲労困憊で倒れてしまいます。
カブルーの献身的介護(?)により、徐々に回復、会話好きのカブルーはミスルンのことを深掘りしていきます。
ミスルンから衝撃の事実を聞き出すことに成功します。
引用:ダンジョン飯9巻158P
ミスルンはとにかく説明下手なのでカブルーからすると、登場人物が無駄に多い、話の要点がわかりづらい、メリハリがない、とのことで聞き出したことをカブルーなりに整理し始めます。
そのまとめ方がすごくわかりやすくて、やっぱりカブルーって変なところは多いけど頭がいいんだなぁってしみじみ思いました。
そして、ミスルンは完全にカブルーに身も心も許してしまっているのか、無防備に横になることや、ブーツを脱いで足を預けるといった気の抜けたミスルンを見せてくれます。
ミスルンはカブルーに過去のことを話し始めます。
引用:ダンジョン飯9巻166P
容姿端麗で家柄もよく、ミスルンは同族のエルフに恋をしていた。
過去の迷宮の調査で見つけてしまった魔法の鏡で心を奪われ、叶わなかった恋を思い出してしまう。
そんな弱みにつけこまれてしまい、悪魔に魅入られ、欲望を食べられてしまった。
食べ残された欲望だけを頼りに、迷宮調査を続けていたミスルンですが、カブルーの気がききすぎるお世話によって、足のマッサージだけでミスルンもびっくりなことになります。
引用:ダンジョン飯9巻165P
「そんなことで眠くなるわけが…」(すやぁ)
こどもみたいでかわいいですw
引用:ダンジョン飯9巻166P
超絶イケメンだったミスルンですが、今のミスルンのほうが素直だしかわいいしで、いいかもしれませんね。
ミスルン隊長の涙もかわいい
迷宮の主を倒してしまったあとでは、ミスルン隊長に唯一残っていた欲望である”復讐心”がなくなってしまい、抜け殻のようになってしまいます。
欲求がなくなってしまったように見えるミスルンに、カブルーが憤慨し、持ち前の話術で問いかけます。
カブルーの名言が、心にぶっ刺さるのでシェアします。
はち切れるくらい満腹でも翌日には腹が減るように
引用:ダンジョン飯14巻
生きてる限り欲望は生まれ続けるもんです
厄介なことに
ダンジョン飯のコンセプトである”健康な食事”に繋がるいい言葉だと思います。
この言葉で完全に動かなくなっていたミスルンの体が反応し始めます。
カブルーの優しい説得と問いかけ、そして、差し出した手を、握るミスルン。
引用:ダンジョン飯14巻
やはり、カブルーには素直なのか、「うん」ってやっぱりかわいい!
カナリア隊の誰が話しかけても反応すらしなかったミスルンが、カブルーの感情を揺さぶる問いかけによって、残された欲望が、今までなかった欲望が芽生えて、再び活動できるようになったんです。
これって、言葉や気持ちが大切なんだって教えてくれてますよね。
九井諒子先生、深いです…。
カブルーに頼まれたことを終える頃、カブルーはミスルンの魔力切れの心配をして様子を見にきます。
引用:ダンジョン飯14巻
ひとりで黙々と作業するミスルン、カブルーに呼ばれて振り返った顔の目には大粒の涙が。
迷宮の主が消え去った今、ミスルンは自分に残されたものが復讐心ではなかったことに気づきます。
複雑な感情だと思うのですが、ミスルンの過去が関係することでもあり、悪魔に食べ残されたことが悲しかったのだと。
ミスルンの心では、自分に自信がなく価値がないと思っていて、悪魔に食べ残された残飯である、悪魔がいなくなってしまった今、全てが無意味になってしまった。
そんな切ない話をしているときに、料理を作り続けているセンシがやってきて、野菜くずをどうするかについて教えてくれます。
「野菜くずであっても、集めて出汁をとることもできるし、水にひたしておけば目を出すこともある、余ったものは堆肥にもなる、いくらでも使い道があるから捨ててしまうのはやめなさい」センシのこの言葉でミスルンは救われます。
引用:ダンジョン飯14巻
涙を流しながら、こう言うミスルンの顔は明らかに以前よりも生気を帯びていて、健康的な表情をしています。
やっぱり、ミスルンの素直な気持ちがとてもかわいいですよね。
ミスルンが隊長になる前の腐っていた時期
ミスルンが悪魔に欲望を食べられてしまってミルシリルに再び焚きつけられる前は、”生きる”という欲望すら失ってしまったミスルンは、ひとりでは生きられない状態になっていました。
自ら動こうとせず、食事もとらないので、このままでは死んでしまう。
見かねたミスルンの兄が身の回りの世話をするために人を雇ってつきっきりで世話をしてくれます。
引用:デイドリームアワー
ミスルンのやせ細った姿はけっこう衝撃的ですよね!ほんと、元気になってくれてよかったです。
ミスルンの秘密のエピソードはラクガキ本デイドリームアワーに多数掲載されています。
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