陰気なミルシリルがコミックスでは登場回数は決して多くはないのに気になっている人が多数いる存在感のあるエルフです。
元カナリア隊で、ミスルンとも知り合いで、剣の達人で、カブルーの親で、陰気のミルシリル?メインキャラじゃないのに情報が多い!

そんなミルシリルについて、どこよりも詳しく調べました!
この記事にはゆるめのネタバレが含まれています。
- 陰気なミルシリルってどんなエルフ?
- カブルーの部屋に「来ちゃった…」えぇっ?
- ミルシリルとミスルンの関係は?
- ミルシリルとカブルーの関係は?
陰気なミルシリルのプロフィール

ミルシリルは由緒正しい軍人一家の生まれですが、剣の腕前とは裏腹に性格は内向的で人形を操る魔術を行使する魔術師という側面もあります。
カナリア隊のメンバーから「陰気なミルシリル」という二つ名でからかわれたこともあって、同種族であるエルフのことを嫌いになっちゃいます。
当時のカナリア隊では、片目を失う前のミスルンもメンバーにいました。
引用:ダンジョン飯
ミルシリルのプロフィール
本名:トール家のミルシリル
人種:エルフ
出身:北中央大陸
年齢:189歳
身長:150cm前後
ミルシリルの生まれから今までについて、まとめてみました。
- 由緒正しい軍人のトール家の生まれる
- カナリア隊に入隊する
- 周囲から「陰気なミルシリル」とからかわれる
- 40年前に迷宮で瀕死のミスルンを救出する
- ウタヤの惨劇を目の当たりにし、カナリア隊を引退する
(このときに7歳のカブルーを連れ帰っています。) - 山奥に引きこもりエルフと距離を置いて生活する
- 多人種の養子を多数迎えて育てる
この記事では、さらにカブルーの親としてのミルシリル、ミスルンと関わりがあった頃のミルシリルについて解説していきます。
陰気なミルシリルの「来ちゃった…」
ネットをざわつかせたミルシリルの「来ちゃった…」がこちら。
カブルーは酒場の地下に住んでいて、ある日、酒場の大将から「おっ、帰ったか色男。女の子の客がお前を訪ねてきてるぜ」と言われます。
カブルーの周囲の女の子といえば、同じパーティのリンシャ、ダイア、ホルムの姉、でもそれだったら酒場の大将は顔見知りのはず、他に誰が…?
引用:デイドリームアワー
「来ちゃった…」って彼女に言われたら嬉しいセリフ〇選とかに入りそうなセリフですが、カブルーからするとミルシリルは母親!かなり複雑ですよね。
こんな若くて(189歳w)可愛い母親だったら自慢できそうなもんですが、カブルーにとってはいつまでもこども扱いして溺愛する困った母親w
このエピソードはダンジョン飯本編では読むことができず、ラクガキ本デイドリームアワーで読むことができます。
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陰気なミルシリルはカブルーの親
ウタヤの惨劇のあと、母親を失った当時6歳のカブルーを引き取って一緒に暮らしだします。
エルフという種族は平均寿命が400歳の長命種なので、時間の流れが短命種とは決定的に違いますが、幼いカブルーとの生活はミルシリルにとって大切なものだったようです。
カナリア隊にいた頃のミルシリルとはまったく違い、親としてのミルシリルはとても甲斐甲斐しくカブルーの世話します。
引用:ダンジョン飯
ケガをしたカブルーに対して、ご飯を食べさせてあげたり、心配をしている姿はまさしく親そのもの。
カブルーにとっては、その過保護さを少しうとましく思っており、たびたび反抗します。
エルフの時間間隔で「ずっとここにいればいい」なんて言いますが、トールマンの寿命を考えると本当にミルシリルの元で一生を終えることになっていたかもしれません。
引用:ダンジョン飯
それでもカブルーはウタヤのような惨劇を二度と起こさないようにするという信念があったので、冒険者として迷宮に行こうとします。
ミルシリルは心配を通り越して、自らが剣の稽古をつけることで(厳しすぎる訓練によって)諦めさせようと考えましたが、結果的にカブルーは剣の達人となってミルシリルの家から出ていくことになります。
カブルーに辛い目にあってほしくないという思いは、本心であり愛情、「諦めさせるため」と称して地獄のような特訓を課します。
引用:ダンジョン飯
その甲斐あってか、ミルシリルの戦闘技術をみっちりと詰め込まれたカブルーは対人戦に以上に強くなっていて、そのスキルはキメラのファリンを絶命させるときに発揮されています。
ミルシリルはこの他にも、カブルーには様々な歴史や言語などの知識だけでなく、人体の構造や急所など生き延びるための術を叩き込みます。
引用:ダンジョン飯
ミルシリルのおかげもあって、カブルーは「俺が今こうしていられるのも彼女のお陰です」と離れてからも感謝をしているようです。
陰気なミルシリルのカナリア隊での活動
ミルシリルとミスルンはもともとカナリア隊に所属する隊員同士です。
ミスルンが迷宮の主となって欲望を食べられる前は、ミスルンは完璧を絵に描いたような美麗な容姿だったので、陰気で内向的であったミルシリルにとっては、ミスルンが眩しくて仕方なかったでしょうね。
同じクラスの上位ヒエラルキーと下位のモブといった感じでしょうか。
私も学生時代は教室の隅っこのほうにいたので、ミルシリルのこの気持ち、すごくよくわかります。
キラキラした人は自分の明るさに無自覚なので、相手が眩しすぎて目がくらむっていう状況を想像できないんですよね…。
引用:ダンジョン飯
ところが、ミスルンが迷宮の悪魔にそそのかされて「カナリア隊に入隊しなかった自分」を欲してしまうことで迷宮の主となって無為な日々を過ごすようになります。
最終的には、ミスルンは迷宮の悪魔に欲望を食べられ、右目も失って、瀕死の状態でカナリア隊の副隊長となったミルシリルに発見されます。
引用:ダンジョン飯
ミルシリルはミスルンを発見するも、欲求を食い尽くされ生きる気力を失ったミスルンに対して、元カナリア隊の同士として、介錯をしようと考えますが…。
ミスルンの中に残された「悪魔への復讐心」を感じ取り、連れ帰ることにします。
ミルシリルはきっと、エルフにしては珍しく母性本能が強いんでしょうね。
だから、多人種のこどもを引き取って育てたりしているのだと思います。
引用:ダンジョン飯
ミスルンはケガの療養のために、ベッドでずっと寝たきりの状態に。
欲求をほとんどなくしているので、ベッドから起き上がろうともせず、無気力のまま。
同時期にミルシリルは迷宮調査でカナリア隊として向かったウタヤで迷宮の悪魔による惨劇を目の当たりします。
ミルシリルはウタヤで悪魔を目撃したことを寝たきりになっているミスルンに伝えます。(このとき、ミルシリルの心にはミスルンに残された復讐心を刺激する意図があったのだと思います。)
引用:ダンジョン飯
ミルシリルの目論見どおり、ミスルンは復讐心を強めて復活。
とはいえ、身体に必要な食欲・睡眠欲・排泄欲といった身体活動に直結する行動すら自分の意思でとれないので、ミルシリルは「食べること」に対してうまくミスルンの動機づけを加えていきます。
ミスルンからすると、「悪魔に復讐したい」→「体力をつけないといけない」→「食事をとらないといけない」という流れでしょうか。
引用:ダンジョン飯冒険者バイブル
もしかすると、ミルシリルがミスルンを復活させたのは自分がカナリア隊から引退したかったからなのかもしれません。
というのも、カナリア隊は看守ひとりに対して罪人ふたりで構成されていますが、看守になるエルフは貴族の子息で構成されていて、女王の勅命を受けて任命されることから、もしかすると非常に名誉なことなのかもしれません。
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